タバコの火を力を入れてギューッと消していませんか?
脱いだ靴下のニオイを嗅ぐクセはありませんか?
探し物をしているときブツブツ独り言が多くなっていませんか?
人が生活している中で、なかなか治らないクセや、無意識のうちにしている仕草には、意外な心理が表れていることがあります。
今回はそんな「行動やしぐさに表れる心理」をいくつかまとめてみたのでご紹介します。
スポンサーリンク
タバコの消し方
人がタバコを吸う時は、イライラしている、気分を落ち着かせたい、などの気持ちを表しています。
また心理学的にもタバコは、人の心理を見抜く絶好のアイテムのひとつであり、吸い方や、持ち方によって違いがあります。
・タバコを押しつけて消す
タバコの火を消すときにギューッと押し付けて消す人は、我が強い傾向にあります。力を込めて押し付ける行動は、火を完全に消そうとする心の表れであり、目的を達成するまで尽力する完璧主義者とも言えます。しかし、完璧主義者であるが故に、物事が思うようにいかなかった場合、ストレスを感じやすい傾向にあります。また、灰をこまめに落とす人も何事にも妥協しない完璧主義者が多い。
・タバコを折り曲げて消す
タバコの火を折り曲げて消す人は、柔軟な発想を持っている自由人だと考えられます。一方で、折ることにより火を根元からさっさと消そうとするのは、短気な性格であることが伺えます。また、タバコの灰をギリギリまで残す人は少々ケチな面があると言われています。
照れたときに頭をかく
よく誉められたときのリアクションとして「頭をポリポリかく」ことがあります。
実は心理学的には「自己接触」と呼ばれる心を落ち着かせる行為だと言われています。
つまり誉められて「嬉しい」と思うが、露骨に表すのは恥ずかしいという複雑な気持ちをクールダウンさせるために頭をかくのです。
誉められて澄ました顔でいると「生意気」だという悪い印象になってしまい、かといって口に出して「照れています」なんて言うのは正直すぎるので、頭をかいて周囲に「照れているアピール」をします。
おもしろいことに、照れたときに頭をかくのは日本特有のリアクションであり、海外では鼻をかいたり、アゴをさする、など国によってさまざまです。
考え事をしたときの目線
人は考え事をしているときや、質問をされたとき、無意識のうちに目線を上に向けます。
人が上を見ながら考え事をするのは、視線に余計なものを入れないようにするためで、相手とのコミュニケーションをいったん切断する役割があります。
また、目線の位置(目が向いている方向)によって経験したことを話しているのか、作り話をしているのか分かると言われています。
(以下の例は相手から見た方向です。)
また、これらは右利きの人を対象にした調査から出た結果であり、利き手によって結果が異なる場合もあります。
・右上を向く
過去に見たことがない光景や物を想像している。質問をした後に相手が右上を向いたら嘘をついている、あるいは作り話をしていると考えられます。
・左上を向く
自分の経験から過去に体験したことを思い出している表れです。質問をした後に相手が左上に目線を向けたら、正直に話していると考えられます。
・右下を向く
肉体的ダメージを想像するときに視線を右下に向ける傾向があります。ひどいケガをしたときの経験を話すときなど。
・左下を向く
懐かしいメロディーを思い出したりするとき、歌や音楽などの聴覚と関係のあることをイメージしています。
関連記事:恋愛相手の気持ちが知りたい!脈ありサイン8つのまとめ
脱いだ靴下を嗅ぐ
あなたは仕事終わりに靴下を脱いで、ニオイを嗅ぐクセはありませんか?
「そういえば!」とドキッしたかもしれませんが、実は人間として自然な行為であることが分かっています。
人が自分のニオイを嗅ぐという行為は、動物でいうマーキングをし、ニオイを確認する作業と同じだと言われているのです。
つまり人間も動物であり、自分のニオイを確認することは人間の基本行動とも言えます。
自分のニオイを嗅ぐことで、動物は自分のアイデンティティを改めて確認し、それが安心感に繋がります。
その他に、鼻をかんだ後のティッシュを開いてみる行為も同じような意味を持っています。
そしてこれらの行為にはもう一つの意味があり、臭い靴下、汚い鼻をかんだ後のティッシュを見ることで、汚いモノが排出されたという安心感もあると言われています。
「なんでこんなクセがあるのだろう?」と不思議に思っていた人も、人間として安心感を得るための自然な行為なので何も問題はありません。
頬杖をつく女性
合コンなどで盛り上がっているにも関わらず、一人頬杖をついている女性を見たことはありませんか?
「声をかけた方がいいのかな?」「楽しくないのかな?」と心配になったり、声をかけづらいと思う男性も多いかもしれません。
しかし、楽しい場で頬杖をつく行為は、心理学的に「反動形成」からくる行動を取っている可能性があります。
反動形成とは、自分の気持ちを悟られないようにするため、あえて思っていることとは反対の行為や態度を示すことを意味します。
つまり、内心は周りの人と同じように盛り上がっているが、はしゃいでいる姿を見られたくない、合コン慣れしていると思われたくない、と不安になる気持ちから来る態度だと考えられるのです。
また頬杖をつく行為は、満たされない気持ち、誰かに優しくされたい気持ち、つまらない現状を変えてほしいときの仕草と言われており、さらにロマンチストな一面を持っている人だと言われています。
試験前の部屋の掃除
学生の頃、試験直前になって部屋の掃除を始めたり、休憩のつもりで漫画を読み始めたらいつのまにか何冊も読みふけってしまった・・・なんて経験はないでしょうか?
試験前なのだから勉強を始めれば良いものの、このような不思議な行為をしてしまうのは心理学的に「セルフ・ハンディキャップ」によるものだと考えられています。
これは、自ら不利な状況を作り出し、失敗したときの言い訳を用意して、自己を守ろうとしています。
つまり試験の結果が悪かったのは掃除ばかりしていたり、漫画を読んだのが原因で、本来持っている自分の力はもっと高い、と思うようにしているのです。
アメリカのある大学の水泳部員たちを対象にした調査では、普段から言い訳の多い部員は、大会前には練習量を増やそうとはせず、言い訳の少ない部員ほど練習量を増やす傾向にあることが分かりました。
つまり、自信の無い人ほど自分が失敗したときの「いいわけ」を用意し、自らハンデを背負ってショックを和らげようとするのです。
カラオケなどで歌う前にわざわざ「今日は喉の調子がいまいちだな」と言わなくてもいい事を言うのも、一種のセルフ・ハンディキャップの表れです。
うなずき
「この前さ~」「うんうん」
「こんな事があってね」「うんうん」
「そした・・・」「うんうん」
「ちょっ・・・」「うんうん」
話しを熱心に聞いてくれている人ほど、うなずく回数が多くなると言われてますが、実は「うなずき」には同意を表すものと、無関心を表すものがあります。
この正反対の意味にもなる「うなずき」を見分けるポイントはタイミングです。
例えば、話の切れ目や、同意を求めるときにうなずいているのなら「同意」をしていると考えられます。
しかし、話しのタイミングや、切れ目に関係なく、うなずいているのなら「無関心」「退屈」といった心の表れだと考えても良いかもしれません。
もしも自分が話していて、タイミングに関係なく相手がうなずいていたら、話題を変えて相手の興味を引いてみましょう。
また自分が話した内容に対して、自らうなずく人は自信家である傾向が高いと言われています。
まばたきが増える
会話しているとき、相手のまばたきの回数が増えたら、それは弱気になったサイン。
人は緊張すると、無意識のうちにまばたきが増えることが分かっています。
アメリカの心理学者トエッツは、1988年のジョージ・ブッシュとマイケル・デュカキスがアメリカ大統領選でテレビ討論されたときの「まばたきの回数」を調べました。
結果はブ1分間にブッシュがに67回、デュカキスは75回というものでした。
平均的な1分間のまばたきの回数は約20回ほどなので、両者ともかなり緊張していたことが分かります。
そして比較的多くまばたきをしたデュカスは、視聴者から「落ち着きに欠ける」と評価され、結果ブッシュが勝利したとも言われています。
ビジネスにおいても交渉をしているとき、相手のまばたきが増えてきたら不安や緊張を覚えていると判断でき、ここぞとばかりに畳み掛けるのも有名な手法です。
一方で、恋愛的には好意の表れともなるため、相手の気持ちを伺うヒントにしてみるのもいいかもしれません。
鼻をいじる
心理学には「ディセプション」という言葉があり、これは嘘をつくときに表情の変化を悟られない無意識のうちに顔の周辺を触ることを意味します。
つまり、質問をしたり、問い詰めたときに、相手が鼻をいじったら嘘をついている、あるいは本心を秘密にしていると考えられるのです。
また心理学者のアラン・ピーズによると、嘘をつくと人はカテコナールアミンという物質が分泌されて鼻の内部組織が膨張し、ムズムズするため、鼻を触ってしまうとも言われています。
ただし、この「鼻をいじる」行為は何も悪い隠し事があるときだけ表れるものではなく、サプライズパーティーを用意している彼氏(彼女)や、内緒でお手伝いをしている子供にも表れます。
鼻をいじり始めたからといって「何か悪い嘘をついている!」と決めつけるのは少々判断が早すぎるかもしれません。
よく食べる女性
初デートの食事の際、あなたは以下の女性の行動を見て、どちらの方があなたに好意を寄せていると感じますか?
- よく食べる女性
- あまり食べない女性
女性の好きな男性のタイプには「おいしそうに良く食べる人」がありますが、男性にも同じ感覚があると思います。
しかし、心理学的には「あまり食べない女性」の方が、あなたに好意を持っていると考えられるのです。
心理学者プリナーとチェクインの実験では、女性は魅力的な男性を前にすると小食になるという結果が出ています。
つまり相手を意識しているほど、食べる量も少なくなってくると考えられるのです。
もちろんその日の体調や、普段どれくらい食べていているのかにもよりますが、乙女心として「イケメンの前では小食に」となる心理があると言えるでしょう。
食事をおいしそうにガツガツ食べている女性を見て「飾らない素敵な人だなぁ」などと思っても、女性はただの友人としか思っていない可能性があります。
逆に普段よく食べている人が、二人きりの食事の際に、緊張からあまり食が進まない様子であれば、一種の脈ありサインかもしれませんね。
独り言が多い
無くしたペンを探しながら「どこいったかな~」
朝起きて携帯電話を探していると「たしかここに置いたはずだけど・・・」
探し物をしていると無意識のうちに独り言が多くなる人はいませんか?
心理学では、独り言を言いながら何らかの行動を取ることを「退行現象」と呼びます。
退行現象とは、文字通り子供に戻ってしまうこと。
子供は脳が発達途中であるため、頭で考えたことを無意識に口に出してしまいます。
本来大人は、口に出す必要がある言葉と無い言葉を区別しますが、この退行現象によって独り言を言いながら物を探してしまったと考えられているのです。
また他の説では、自分自身に刺激を与えようとして独り言を言うとも考えられています。
アメリカのヘロンが行った心理実験では、アイマスクやヘッドフォンをつけた被験者を部屋に隔離して、外部刺激を減らした状態で横になってもらいました。
被験者は何もせずに横になるだけなのですが、8時間経過したあたりから、独り言を言い始めたのです。
これは孤独感や寂しさが我慢できなくなり、自分に刺激を与えるための行為だと考えられています。
その他にも老化現象から独り言が多くなるとも言われています。
どちらにせよ、独り言が多くなるのはあまり良い兆候とは言えないようです。