何をやっても上手くいかない、失敗ばかりで自分に自信が持てない、同じことの繰り返しでやる気が起きない。大きな壁に直面したり、失敗ばかり続いてしまうと「人生に疲れた」と何もかも投げ出したくなるときがあります。
「こんなはずじゃなかった」と後悔するばかりで、なかなか重い腰が上がらない人も多いのではないでしょうか。
一方で、困難をさも楽しんでいるかのように乗り越えられる人がいます。失敗したとしてもへこたれず、すぐに立ち上がれるような人です。
同じ物事を経験したとしても、受け止める側の考え方次第で、プラスにもゼロにもマイナスにもなります。毎日を楽しく生きていくコツが見つかれば、どんなに小さなことでも喜び、感謝できるものです。
そこで今回は「人生に疲れたと感じた時に役立つ考え方」として、いくつかの方法を紹介していきたいと思います。
仕事で失敗して落ち込んでいる時に、人間関係で悩んでいる時に、大きな困難に直面して困っている時に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。
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人生に疲れた人へ贈る8つのアドバイス
- 自信を持てない自分と向き合う
- 人生に疲れた時こそ周囲に流されない
- 逆転の発想で上手くいかないことを改善する
- 「人生に疲れた」と思わせてくる人の対処法
- 失敗は心を豊かにする栄養源
- 人生に疲れた人ほど不平不満を口に出す
- ハッキリと意見を伝える
- 大き過ぎる目標が疲れた人生の原因であることも
自信を持てない自分と向き合う
自分に自信を持てずにいると、ちょっとした失敗でも心に大きな傷を残すことがあります。それは子供の頃の家庭環境、あるいはコンプレックスとなっている辛い過去の経験が原因かもしれません。
人生に疲れたと感じるときは「何をやっても上手くいかない自分を受け入れることができないとき」だと思います。つまり、自信の持てない自分自身を嫌いになっている状態です。
楽観的な性格の人はというと、上手くいかないことがあっても「まぁ、何とかなるでしょ」と軽く受け流せるわけです。ほどよい自信を持っているため成功しても天狗にならず、失敗しても、落ち込む時間など無かったかのようケロッと立ち上がります。
自己啓発の本を読んでいると「自分に自信を持て!」とか「大きな目標を持て!」という言葉をよく目にします。たしかに、小さな成功体験を積み重ねて自分の可能性を見つけるのは大切なことです。ですが、自信をつける前には準備運動とも言える「自信を持てない自分と向き合う期間」が必要だと思うのです。
何の準備もせずにいきなり全速力で走り出せば、足がつったり、転んでケガをするかもしれません。同様に、いきなり「自信満々になる!」と意気込めば、燃え尽きたように疲れ、急にやる気を失うこともあります。
まずは自分で「こんなことで自信を失っていたのか」と根本的な原因に気づくことです。そして、素直に受け入れてください。決して感情的になってはいけません。あくまで冷静に自分と向き合うのです。
それは人生を左右する大きな出来事でしたか?同じような経験をして克服できた人は周りにいませんか?楽しく生きていくために抱えていく必要はありますか?
お酒を飲んでぐっすり寝たり、愚痴をこぼしてストレスを発散するのもいいですが、物事の大きさを客観的な視点で捉え、ゆったりとした一人の時間を持つのも大切なことです。自信をつける前の準備運動を意識してみてください。
関連記事:自己評価が低い!そんな自分に自信を持つ方法のまとめ
人生に疲れた時こそ周囲に流されない
他人の目を気にして生きていくのは大変なことです。嫌われたくないという気持ちから、ついつい本音を隠して、取り繕ったような言葉を並べてしまうこともあります。
いくら高い給料をもらっていたとしても、同僚がもっともらっていれば劣等感を抱くサラリーマンもいますし、見栄を張るために無理をして高級ブランドを身にまとう主婦もいます。
私たちは子供の頃から、こういった流行に乗るとか、空気を読むことを求められます。仲間外れにされないために流行りのゲーム機を買ってもらう、本当はおもしろくもないのに嫌われたくないから一緒に笑う。
他人の評価を気にし過ぎてしまうことは、自分の価値観を徐々に無くしてしまうように思えます。きっと怒られるから提案はやめておこう、みんなと同じことをすれば失敗はしないはずだ。
周囲に流される最大の悪影響は「自分の考えを尊重できなくなること」です。心の底では「間違っている」と感じながら、自分を基準するのではなく他人を中心に考えてしまうのです。
これが当たり前になってしまうと、いざ困ったときに誰かの助けなしでは行動できなくなることもあるでしょう。自発的に考えて行動した経験が乏しいので、当然の結果だと言えます。
人生に疲れたときこそ周囲に流されないよう気をつけるべきだと思います。100人の人間がいれば100通りの考え方があります。自分の考えを全ての人に合わせようとすれば、それだけ疲れるものです。
他人の目を気にしなくなると、重荷が取れて気持ちが楽になります。気持ちが楽になると、フットワークが軽くなります。フットワークが軽くなると思い切った行動が取れます。
他人からの批判や評価は、ひとまず机の引き出しにでも詰め込んでおきましょう。「迷ったときに参考にすればいい」と肩の力を抜いて自分らしさを見つけてください。
関連記事:後悔しない自分らしく生きる8つのコツ
逆転の発想で上手くいかないことを改善する
なかなか物事が思うように進まないでいると、自分自身に苛立ち、本来持っている力を発揮できないものです。中には「あの時こうしておけばよかった」と後悔するばかりで、目の前の仕事に集中できない人もいるかと思います。
「思ったように上手くいかない」と感じた時は、逆転の発想で改善する方法がオススメです。これは上手くいかないことを確認して、全く逆のことをためしてみる方法です。
例えば、残業が多すぎて帰宅時間が遅いと悩んでいるのであれば、早起きをして出勤する。満員電車のストレスもなく、健康的な生活習慣が身に付くかもしれません。
職場に苦手な上司がいるのであれば、あえて相手の懐に飛び込んでみる。一対一で話し合えば、上司なりの苦労が分かったり、厳しい指導が期待の表れだと気づけるかもしれません。
「仕事のストレスを家庭に持ち込んでしまう」と悩んでいる方は、仕事の延長として奥様に気を使ってみるのはいかがでしょうか。喜ぶ妻の顔を見て、疲れが一気に吹き飛ぶかもしれません。
やりたいことが見つからないのなら、やりたくないことをやってみる。自分の新しい可能性が見つかるかもしれません。
もちろん、逆転の発想によって改善されないケースもあります。ですが、上手くいかないことをそのまま放置すれば、気づけることにも気づけなくなります。
思い切って最初の一歩を踏み出せば、意外とすんなり進めるものです。食わず嫌いではなく、食べてから自分の好みを知ることです。
失敗したとしても、進んだ先で「もしかして、こうすれば」と思いもよらぬアイデアが閃くこともあります。「このままではいけない」と強く感じているのであれば、何かしらの行動を起こしていきましょう。「迷わず行けよ、行けば分かるさ ©アントニオ猪木」です。
「人生に疲れた」と思わせてくる人の対処法
幸運にも物事が上手く進んだり、成功を収めたりすると、それをバカにする人や妬む人、邪魔してくる人も出てきます。他人の評価や意見は参考程度に留めておくべきですが、気にしないように心掛けていても、ついつい批判の声に耳を傾けてしまって落ち込む人も少なくありません。
そんな「人生に疲れた」と思わせてくるような悪影響を与える人に対処するためには、イメージする力が大いに役立ちます。想像という言葉だと少々弱いので、妄想する力とでもしておきましょう。
心ない批判の声をすごい速さで飛んでくる鉄球だとします。他人の評価に敏感になっている自分は鉄製の盾を持って身構えているようなものです。鉄球を防げたとしても、固いモノ同士がぶつかり合えば反動が生じます。
ですから、ここは鉄製の盾を持つのではなく、全身をスポンジで覆ってみましょう。ただのスポンジではありません。ふわっふわっのスポンジです。本来の姿が見えないくらい全身を覆い尽くしている感じです。
どんな場所から批判や妬みの声を投げられたとしても、全ての力を吸収します。痛くも痒くもありません。むしろ「この人は何を一生懸命投げているのだろうか?」と不思議に思えてくるくらいです。
冗談っぽく聞こえたかもしれませんが、こういった妄想ができると客観的に事態を把握することができます。鉄球が飛んできたら、ふわっふわっのスポンジで受け止めた後に拾い上げればいいだけのこと。
片方が柔らかければ、相手は拍子抜けするか、体力が無くなるまで投げ続けるかしかありません。心ない言葉で傷つきそうなときは、ふわっふわっのスポンジに覆われた自分の姿を妄想してみてください。少し笑えるくらいの余裕があれば、サラリと受け流せるはずです。
失敗は心を豊かにする栄養源
同じ失敗をしたとしても、すぐに立ち直れる人もいれば、いつまでも後悔ばかりしてしまう人もいます。結果ばかりに目を向けて「運が悪かったから」とか「環境が整っていたら」などと自分以外のものに責任を押し付けてしまう人もいるでしょう。
大切なことは結果ではなくプロセスに注目することです。成功体験よりも上手くいかなかったことの方が、自分を成長させる素材が溢れているものです。
大学受験に失敗した学生がいたとしましょう。「落ちた」という結果ばかりに目を向けてしまい、何もやる気が起きず、大学受験は諦めて何か他の道を探そうとするかもしれません。
プロセスに注目すると、スケジュール管理が甘かった、受かるために必要な勉強量をこなせなかった、苦手科目の点数を伸ばせば合格できるはず、などのように考えると思います。
失敗を経験した際に最も注意すべきは「負の感情によって行動に移せなくなる時間の損失」です。自分は何でこんなこともできないのか、何をやっても上手くいかない、どうせ次も失敗するに決まっている、と引きずってばかりでは解決できるものもできなくなります。
極端な話し、失敗を経験した際に喜びを感じるくらいでいいと思います。これを乗り越えられたらもっと成長できる。今はどん底かもしれないが、後は上がるだけだ。辛い経験をしたからこそ人に優しくできる。
辛い経験を負の遺産として抱えて生きていくのか、次のステップとして踏み台に使うのか、どちらを選ぶのかは自分でしか決められません。失敗は自分を傷つける悪いものだと思わず、心を豊かにしていく栄養源だと考えてみてください。
人生に疲れた人ほど不平不満を口に出す
人は嫌な事を経験して傷つくと、誰かに話しを聞いてもらってストレスを発散することがあります。確かに日々不満に思っていることや、誰かの悪口を言うことで、なぜか気分がスッキリするものです。
ですが、その時抱えているストレスは解消できるものの、根本的な原因は何も解決できていないことがほとんどです。むしろ、不平不満や誰かの悪口を聞かされた相手は、自分に対して良くない印象を持ってしまうかもしれません。
もちろん、抑えきれない感情を他人に相談するのも必要ですが、出来る限り自分の力で解決できる問題は一人で向き合う方が賢明でしょう。
会社に対する不満や、同僚の批判、友人の悪口を聞いて、嬉しく感じる人はいないはずです。お互いに誰かのことを悪く言い合ってストレスを発散している人もいますが、心のどこかで「もしかしたら、この人は私の悪口を誰かに言っているかもしれない」と不安になることもあるでしょう。
何か嫌なことがあったり、怒りを覚えたのであれば、まずはじっくり自分の中で噛み砕くことです。そして、その感情を周囲に向けて吐き出すのではなく、自分が成長するための糧として飲み込んでしまいましょう。
友人と楽しい時間を過ごすのであれば、お互いに不満を伝え合うのではなく「こんな経験をしたんだけど、こんなふうに考えたら楽になった」などのように前向きな話題をする方が聞き手側も喜ぶはずです。
また口に出した不平不満を聞いているのは相手だけではありません。自分自身の耳にも届いています。誰かを批判する声は、自分自身に「あの人はこんな人だ」と言い聞かせているようなものです。
人生に疲れたときこそ、誰かの不平不満を口に出していないか意識してみてください。
ハッキリと意見を伝える
言葉によるすれ違いはよくあることですが、最近ではメールでコミュニケーションを取るケースも多くなってきました。
恋愛にしてもビジネスにしても、些細なすれ違いから誤解を招くことは多々あります。同じ言葉をかけたとしても、相手の精神状態やニュアンスの受け止め方で全く別の意味になってしまうこともあるでしょう。
人は誰かとコミュニケーションを取るとき、言葉だけではなく、表情やしぐさ、会話の間などの「言葉以外の情報」を必要とします。心理学では非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)と呼ばれるものです。
自分の意見や考えをハッキリ伝えられずにいると、誤解されたまま勝手に解釈されてしまうものです。「どうせ理解してもらえないだろう」と諦めてしまっては、相手との関係が改善されることはないでしょう。
ここでも「相手に嫌われたくないから」といった理由で、本音を隠す人がいます。もちろん、余計なひと言は伝えるべきではありませんが、相手のためを思っての一言であるのなら思い切って伝えるべきでしょう。
また伝え方にも気をつけたいところです。お互いに感情的になると、ただ自分の気持ちを伝えるだけで、根本的な問題解決までには至りません。
物事に対する感情は別物として考え、自分の伝えたいこと、相手に直してほしいことを冷静かつ丁寧な言葉で伝えることです。怒りを抱いている相手に対しても、同じ土俵で戦うのではなく、問題解決のために少し遠目から観察することが役立つはずです。
悩みの8割は人間関係によるものだと言われています。自分の意見をハッキリ伝え、先入観を持つことなく相手の言葉を理解することができれば、多くの悩みは解決できると思います。
実は「単なる自分の勘違いだった」なんて思えることでも、そのままにしていれば気づくことなく、大きな亀裂となって人間関係に悪影響を及ぼすことがあります。すれ違いを生まないためにも、素直な気持ちでハッキリと伝えることを心掛けてみてください。
大き過ぎる目標が疲れた人生の原因であることも
大きな目標を掲げ、挑戦し続けることは誰もが大切なことだと分かっています。しかしながら、目標が大き過ぎるが故にすぐに諦めてしまう人や、見当違いの方法を取ってしまう人もいます。
大きな目標を掲げたのであれば、次はそこに至るまでの小さな目標を設定することです。心理学には「目標の勾配欲求仮説」と呼ばれるものがあります。これは、目標達成が近くなればなるほど、人がやる気を出すことを意味します。
達成できないような大きな壁であったとしても、分割して1つ1つこなしていけば、その度に成功体験を得ることができ、自信が持てるようになるものです。
人生に疲れたと思えるような困難だったとしても、決して1つの大きな塊ではなく「小さな物事がいくつも積み重なって大きく見えているだけ」だと考えていきましょう。
マラソンにしても、いきなり42.195kmを走るのでなく、1日5kmのジョギングから始める。大学受験にしても、合格するまでに必要な勉強量を逆算して1日の勉強時間を設定する。
1日の中でやるべきことが見えてくれば、それだけモチベーションも維持しやすくなります。また少しずつ自信がついてきたら、少し苦労するようなことにも挑戦してみてください。
簡単にできることばかり取り組んでいれば、いつか飽きてしまう時期もやってくるでしょう。「思っていたよりも簡単にこなせるようになった」と自覚したら、次のステップへ移行してみてください。
以上がOfeeからお届けする「人生に疲れた時に役立つ8つの考え方」になります。ひどく落ち込んでいる方に、何をやっても上手くいかない方に、やりたいことが見つからず悩んでいる方に、少しでも参考にしていただけたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。